「美味しいものは食べたいけれど、太りたくない……」 「お酒は大好きだけど、健康診断の結果が怖い……」「ダイエット中なのに今日も会食だ……」
そんな私たちの「究極の悩み」に対し、衝撃的なライフスタイルで答えを出している人物がいます。グルメジャーナリストの東龍氏です。
東洋経済オンラインで紹介された彼は、週に3〜5日、高級レストランでフルコースを完食し、ワインをボトル1本以上空ける日もあるという、一見健康とは程遠いと想像されるような生活を送っています。しかし、驚くべきことに、彼は49歳にして体年齢は29歳、BMIは19.5、肝機能も正常という驚異の数値を叩き出しています。
なぜ、そのような「一見すると非健康的」な生活で最高レベルの健康を維持できるのか? その裏に隠された自己管理術と、私たちが取り入れるべきエッセンスを筆者なりに徹底考察します。
1. 「週4フルコース」でも太らない驚愕の理由
東洋経済オンラインhttps://toyokeizai.net/articles/-/925930
記事から読み解ける、彼が太らない最大の理由は「徹底的な帳尻合わせ」にあります。決して体質だけで片付けられるものではなく、そこには緻密な戦略が存在します。
① 「ハレ」と「ケ」の厳格な峻別
東氏の管理術の根幹は、外食(ハレ)と日常(ケ)を完全に分けることにあります。
- 「ハレ」の場: レストランでは、作り手へのリスペクトとしてソース一滴まで完食し、ペアリングの酒も完飲する。一切の妥協をせず「美食」を楽しみ尽くします。
- 「ケ」の場: 自宅での食事は驚くほどストイックです。朝食と夕食は「納豆・豆腐・ゆで卵」の3点セットに固定。昼食も「肉100gと野菜200g以上」と決め、炭水化物を極力排除しています。
この「一食に全力を出すために、他を極限まで削る」というコントラストが、総摂取カロリーのバランスを保っています。
② 「意思決定コスト」の排除
興味深いのは、自宅での食事メニューを「パターン化」している点です。「何を食べようか」と迷うことは、脳に負荷をかけるだけでなく、ついつい余計なものを食べてしまう隙を生みます。メニューを固定することで、カロリー計算の手間と誘惑を根こそぎ排除しているのです。
このテクニックは、我々一般人の日常生活にも生かせるシーンが多いと思います。仕事から帰ってきて、夜ごはんまでの間についついお菓子に手を伸ばしてしまう…。そんな方は、このテクニックを思い出し、そもそもお菓子が近くにない環境を作り出したり…工夫のし甲斐があります。
③ 効率を極めた運動習慣
週に1回、30分間の水泳(1km)を「休みなし」で泳ぎ続けることで、高い負荷をかけています。この習慣により、骨格筋率は39%前後と、成人男性の平均(約35%)を大きく上回る数値を維持。基礎代謝が高い体を作っていることが、食べても太らないエンジンになっています。
2. このライフスタイルのメリット・デメリット
一見、夢のような「食べまくり生活」ですが、手放しで推奨できるわけではありません。冷静に分析してみましょう。
メリット
- 精神的な幸福度が高い: 好きなものを全力で楽しめるため、食事制限による「ストレス」が溜まりにくい。
- 社会的なQOLの向上: 美食や飲酒を制限しないことで、会食や社交の場を存分に活用できる。
- プロ意識の維持: 東氏のように「一生食べて飲み続けたい」という明確な目的があるため、自己管理が苦にならない。
デメリット・リスク
- 職業病のリスク: 記事でも触れられていますが、油脂の摂取量が多いため「LDL(悪玉)コレステロール」の数値を抑えるのが非常に困難であるという側面があります。
- 高度な自制心が必要: 「外で食べたから、家ではこれだけ」という鋼の意思がないと、単なる暴飲暴食になり、即座に生活習慣病へと直結します。(このデメリットを補完するために、上記の「パターン化、仕組化」が重要となりますね)
- 肝臓への負担: かつては365日飲酒で脂肪肝になった経験から、現在は「週1回の休肝日」を設けています。アルコールの代謝能力には個人差があるため、真似をすると肝臓を壊す恐れがあります。
3. 私たちでも真似できる「代替手段」と「管理術」
「週4フルコースしつつダイエットや体重管理なんて無理!」という方でも、彼のメソッドから盗める「エッセンス」はたくさんあります。日常に取り入れやすい代替案を考察しました。
代替案①:食事の「固定化」と「16時間断食」の組み合わせ
東氏のように毎食「納豆・豆腐・卵」にするのは難しくても、まずは、「平日の朝食とランチはこれ!」と固定するだけで、管理の難易度は劇的に下がります。また、「ハレ」の食事の前後は16時間断食を取り入れるなどして、内臓を休める時間を強制的に作るのは非常に有効な代替手段です。
代替案②:間食を「浪費」と捉える
東氏は「間食は1食分を無為に浪費しているようなもの」と話しています。私たちは小腹が空くとついお菓子をつまみますが、それを「夜の美味しいビールや食事のための枠を奪っている」と考え直すだけで、無駄なカロリー摂取を防げます。
代替案③:専門家への相談と「数値化」
彼は定期的に健康診断を受け、数値を細かくチェックしています。 「LDLが高いのは職業病と割り切るが、他の数値(血糖値、中性脂肪、肝機能)は完璧に抑え込む」というリスクヘッジの考え方は非常に合理的です。自分の弱点を、何となくではなく、細かい数値に落とし込んで知り、徹底管理する姿勢は、現代の忙しいビジネスパーソンこそ真似すべきポイントです。
4. 結論:何を「目的」に管理するか
この記事を読んで最も心に響くのは、東氏の「私は一生食べて飲み続けたいから管理する」という強い意志です。
ダイエットや健康管理を「禁止」や「我慢」と捉えると長続きしません。しかし、
- 「週末に最高のワインを飲むために、平日は豆腐にする」
- 「80歳になっても自分の歯でステーキを食べるために、間食をやめる」
というように、「楽しみを最大化するためのメンテナンス」と捉え直すと、自己管理はポジティブな行為に変わります。
週4でフルコースを食べなくても、私たちにはそれぞれ「守りたい美味しさ」があるはずです。東龍氏のストイックかつ合理的な「帳尻合わせ術」を参考に、自分なりの「ハレ」と「ケ」のバランスを見つけてみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました! この記事が、あなたの「食と健康」の新しいバランスを見つけるヒントになれば幸いです。


